ご案内

何かしら不安をお持ちで、保険に興味があったとしても、保険の知識が全くなくてどうしたら良いのか分からないという方がいます。そんな時には相談窓口をご利用ください。

日本でも、二〇〇一年から銀行等の窓口での一部の保険についての販売が解禁になり、その後、対象保険種目は拡大の傾向にあります。
ところが保険業界は、必ずしも保険の銀行窓口販売に積極的ではないようです。
というのも大手の保険会社は、長年にわたって育て上げてきた営業組織を持っており、既存の組織の利益を銀行の窓口販売が奪う可能性があるからのようです。
銀行の窓口販売に積極的なのは、強力な販売チャネルを持たない外資系保険会社や新規参入の保険会社のようです。
消費者の立場からすると、銀行の窓口での保険商品の販売は利便性の向上につながるものであり、何らの不都合もありません・。
もともと生命保険の契約募集のあり方については、「義理募集・無理募集」「(営業職員の)大量導入・大量脱落」などの言葉に象徴されるように、少なからざる問題があることを指摘され続けています。
フランスのみならず、イギリス、ドイツでも、銀行の窓口での保険販売は一般化しており、アメリカでも一部で行われています。
郵便局の窓口での簡易保険の契約募集は、銀行での保険の販売の先駆的形態といってもよく、この点でも簡易保険は、保険会社に先行している強みを持っています。
この点に関しては、1A共済も同様の実績を誇っています。
保険会社の奮起が期待されるところです。
一九九五年一月一七日午前五時四六分に発生した兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)は、六〇〇〇人を超える死者(約八〇パーセントが即死)を出し、住家等の損壊は五〇万棟弱(一八万世帯強)に、地震保険の保険金支払いは七八三億円超に達しました。
兵庫県南部地震は、日本社会が初めて経験した都市型の、しかも高齢社会型の大震災でした。
地震そのものは自然現象であるにしても、地震に伴って生じた被害の大方は人災そのものでした。
世界有数の地震国であるにもかかわらず、日本では、従来、国民生活の安全性の確保を最優先した、本格的な地震危険対策は事実上講じられないままに、もっぱら利便性・効率性を中心にした都市政策を含む各種の政策・施策が展開されてきました。
兵庫県南部地震によって一躍脚光を浴びることになり、制度改正が行われた地震保険を筆頭にした各種の保険・共済も、地震危険を含む各種の危険に対処する方法としては、きわめて消極的なものにすぎません。
地震危険に備えての強制加入制の共済保険制度などの創設の提言がなされたりもしていますが、国民生活の安全性の確保を最優先しての根本的な地震危険対策がなされないかぎり、地震危険に対して保険・共済によって備えても、文字通り焼け石に水程度の効果しか期待できません。
地震保険に関する法律(一九六六年)第一条には、その目的が「地震保険の普及を図り、地震等による被災者の生活の安定に寄与すること」にある、と明示されています。
地震保険は、一九六四年の新潟地震を契機にして一九六六年に創設されました。
それまで火災保険の対象外であった住宅専用・店舗兼住宅などの居住用建物と収容家財に、地震・噴火・津波を原因とする火災・損壊・埋没・流失によって生じた損害を埋め合わすための保険として、火災保険と組み合わせた形で地震保険は登場しました。
地震は、その発生確率の把握が難しい上に、特定の地域で発生する可能性が高く、しかもひとたび発生すると、きわめて短期間に巨額の損害をもたらす可能性が高い、などの性質を有し、もともと保険にはなじみにくい危険です。
そこで、保険経営の安全性を維持するため、損害保険会社が引き受ける地震保険に対して、政府が再保険を提供するとともに日本地震再保険株式会社が設立されましたが、創設時の地震保険は非常に制限的な制度で、次のような特徴を持っていました。
全損に対してのみ保険金を支払う。
地震保険の保険金額は火災保険の保険金額の三〇パーセントで、かつ建物九〇万円、家財六〇万円を上限とする。
一回の地震による保険金の支払い限度額を三〇〇〇億円とする。
その後、地震保険制度は改定を重ね、今日にいたっています。
しかし依然として保険加入者にとっての地震保険の大きな特徴の一つは、保険会社から支払われる、つまり保険加入者が受け取ることができる保険金には上限があり、火災保険金額の三〇-五〇パーセントの範囲で、建物五〇〇〇万円、家財一〇〇〇万円が、その最高額になっていることです。
この上限が、地震発生後の火災の原因が地震によるものと判定された場合にも適用されます。
ちなみに兵庫県南部地震発生時には、建物一〇〇〇万円、家財五〇〇万円、合計一五〇〇万円が最高限度額でした。
これが、震災後、急遽引き上げられました。
地震保険金額の上限が妥当であるか否かについては、以前から議論があります。
限度額の引き上げと保障内容の拡充によって、それだけ私たちの生活保障も厚みを増したことになりますが、地震保険を通じての保障を得ようとすれば、必ず相応の保険料負担が伴います。
全国を都級・建築年などによる割引率が適用される。
道府県別に四つの等地に区分し、建物・家財別、木造・非木造別に決められている保険金額一〇〇〇万円に対する年間保険料は、当然のことながら、地震危険が大きいとされる地方ほど高くなります。
一九九五年は、長らく平和な生活に慣れていた大方の日本人が思いもかけなかったような災害・惨事に遭遇した年として記録されることになりました。
しかし、時間の経過とともに、かつては私たちが共有していたはずの強烈な問題意識や悲痛な記憶なども風化しがちです。
兵庫県南部地震は、私たち日本人の安全で豊かそうに見える生活が、きわめてもろい基盤の上に築かれていたことを、国内はもとより海外でも多くの人々に認識させることになりました。
しかし、その後、本当に私たち日本人が、こう注:いずれの年度も、当該年度末の地震保険の契約件数を、当該年度末の住民基本台帳に基づく世帯数で除したもので、共済は含まれていない。
した苦い経験を踏まえ、真剣に生活基盤のあり方を再検討し生活の安全を確保するための努力をしてきたかと問われると、いささか心許ないのではないでしょうか。
悲運や悲劇、苦痛や苦悩、不運や不幸などを、いちはやく忘れ去ることも一種の問題処理方法ですが、こうした対処の仕方では問題を根本的に解決することが困難な場合が少なからずあり、二度、三度と重ねて同じ苦しみを味わうことにもなりかねません。
最大の被災地であった兵庫県における地震保険の加入状況は、全国平均をはるかに下回るものであり、隣の大阪府と比較しても、相当低い水準にとどまっていましたし成り立ちます。
兵庫県は、地震の危険度について、もっとも危険度の高い四等地の東京都・神奈川県・静岡県に次ぐ、大阪府と同じ三等地であったにもかかわらず、県民の地震危険に対する認識の度合いが低かった。
危険度の高い三等地であったため、絶対的にも相対的にも地震保険料が高かったことが、地震保険加入の障害になっていた。
地震保険に加入しても、得られる保障が非常にかぎられているため、地震保険への加入を躊躇する人が多かった。
兵庫県南部地震が直接の契機となり、地震保険制度が改定され、各種の災害保障制度の創設や地震皆保険の実現が提案されるようになりましたが、いずれも現状追認的な後ろ向きの発想といわざるをえません。
いかなる保障制度ができようと、いかに地震保険制度が改定され、地震皆保険が実現しようと、地震危険に対しての私たちの生活の安全度そのものが増すわけではありません。
たとえば、地震による精神的・肉体的な衝撃・傷病、雇用不安・失業、事業所の閉鎖・生産中断、企業倒産、廃物・廃材や排泄物の処理、粉塵による大気汚染、交通・通信機関の麻痔・不通、交通事故の多発などに対しては、保険では事実上対応できません。

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